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社会福祉法人 みのりの森    みのりこども園 幼保連携型認定こども園

長崎・平戸

どのクラスも遊ぶ・寝る・食べるスペースが分かれています。そのことにより子どもの活動が強制的に中断させられることがなくなります。きりのいいところまでできることによって、子どもは集中力を身につけ、また、自分で納得して自分の興味に区切りをつけ、次の行動に移るという「自律」を身につけることができます。

 
保育室は遊びのミュージアム。子どもの主体的・自発的活動の保障のために設けています。子どもが自分の好きな活動、物、人を自分で選べるようになっています。絵本ゾーン、製作ゾーン、科学ゾーン等の常設ゾーンだけでなく、季節や時期、子どもの活動に合わせて開設される期間限定のゾーンもあります。
ランチルーム 食事前後の活動とは重ならないスペースを確保します。調理室の中の様子が見られるように、食事を作る音やにおいが保育室に届くように配置しています。また、米研ぎ・野菜切りなどのお手伝い、梅干し作り、ジャムつくりなどの食育活動にも利用します。
セミバイキング 当番の人に自分の食べたい量を伝え、よそってもらうスタイルです。子どもたちが人と関わる場面をあえて設定しています。会話を通して子どもたちは、自分の言葉で自分の考えを伝えることを学び、相手の考えを理解しようとする力を育んでいきます。そして自分はどのくらい食べることができるだろうかという見通しも学びます。 
大事なのは「子どもと子ども」の関係。子どもは子ども同士の関わりの中で発達していきます。保育者が何かを教えるよりも、ほかの子どもを見て、まねて、教え合い、学び合う等の子ども同士の触れ合いが、子どもの脳(特に前頭葉)を活性化させ、発達を大きく促すのだということもわかってきました。

「子どもと子ども」の関係の起点、モデルとなるのが「大人と子ども」の関係です。でも大人の仲介で学んでいくことではなく、子どもと子どもが関わる過程で学んでいくことなのです。大人は仲介役ではなく、関わり合いのモデルを示してくれる「人」という環境の一つです。

子どもは、周りの環境に対して、私たちの何倍もの興味関心のアンテナを張り巡らせています。しつけの名のもとに、それらのアンテナを折ることなく、五感を通した実体験を保障します。それが英語を話したり、跳び箱を6段飛ぶことより大事だと考えます。
これまでの、母親というモデルに近づこうとしていた乳児保育、あるいは子どもに何か教えようとする認知を優先する保育から、子どもが自ら発達していくための環境をつくる保育への転換 。そのためには子どもの発達をよく観察して、その子の発達の少し先の環境を作るために、発達過程を理解することが大切になります。
見守る保育(mimamoruアプローチ)watching&wait
子どもが欲してることをやってあげるのではなく、かといってただ「見ている」だけでなく、ひとりひとりの子どもの発達過程をしっかりと「見て」しっかりと「守る」そして発達に応じた適切な「援助をする」ことです。
 
エデュケーション(教育)という英語の語源は「引き出す」ということから来ています。何もできない子供に教えたり、与えたりするのではなく、子どもが本来持っている能力を信じて「引き出し」それを「はぐくむ」。それが見守る保育の考えであり教育本来の姿を具現化するアプローチだと考えます。
 子どもを取り巻く「人」環境は、できるだけバラエティーに富んでいること。そして子どもが自分の好みや必要に応じて、その環境=人を選択できる、ということが大切です。当園はチーム保育を行っています。また、プロジェクト「街の保育」を通して、いろいろなタイプの人と ふれあえるようにしています。

私たちが目指す納豆のような集団(コーヒージョン)
一昔前の集団保育や教育は、いろいろな大きさの豆を煮て、すりつぶし、固めて、豆腐という別物に作り変えるような集団でした。私たちは個を認め、個を大事にし、かつ個と個を密接に結びつける新しい形の「納豆」のような集団を目指しています。